住宅ローンの選び方の『カラクリ』

お家選びをする際、現金で購入をする方法と住宅ローンなどの金融機関の融資を利用して購入をする方法があります。


恐らく大半の方は、後者の住宅ローンを利用をされることを考えるかと思います。

(現金で購入を予定される方は、こちらのコラムはあまり意味がない可能性が高いので読み飛ばしていただいて大丈夫です)



今回のコラムは、この住宅ローンの選び方の『カラクリ』です。

はじめにお伝えしたいこと。

あくまで一般的にですが、最長である35年という期間で住宅ローンを組む方が多く、その時の市場の景気や経済状況によって金利が変わっていくこと、そしてその変動に応じて支払額が変わっていきます。


そのうえで、「おすすめの住宅ローンって何がありますか?」という質問を私たちが受けたとします。



対する私たちの答えは、、、「人によって違います」です。

(答えになってないとお叱りを受けそうですね。。)


もちろんそれには理由があります。



それは「人によって、そのご家庭によって、大切になるポイントが違うから」です。



例えば、

・とにかく毎月の支払いを安くしたい、という方

・大きな病気になった時にでも、住宅ローンの返済に困るようなことはしたくない、という方

・ご自身に万が一のことがあった時、残されたご家族がその先の生活に困るようなことが無いように保障は手厚くしておきたい、という方

・最初の支払いから最後の支払いまで、金額はずっと変わらない方が安心する、今後の計画を立てやすい、という方

などなど。



それぞれ優先したいポイントというのはさまざまです。




そして住宅ローンを扱っている金融機関というのは数多くあります。



まず大きく分けて「公的」と「民間」の2種類です。


「公的」とは、国が運営する独立行政法人や自治体などの公的機関が扱う住宅ローンです。



身近なものだと、フラット35などがイメージしやすいでしょうか。(もっとも窓口は民間なので、半分民間のようなものですが)



そして「民間」とは、大手メガバンクや地方銀行、ネット銀行、信用金庫、労働金庫、JAなどの協同組合などなど。


その商品の数でいったら、何十から何百種類と、本当に多種多様です。



金利が安いもの、少し高いけど固定で変わらないもの、団体信用生命保険などの保障が手厚いもの、初期費用が安いもの、手続きの時間や労力があまりかからないもの、審査が通りやすいものなど。




どんなものだったらお客様は安心でしょうか?



それぞれに違う特長があるので、正直「これがお客様には絶対おすすめです」なんてことは言えないのです。




それは先程も申し上げた「何がお客様にとって一番大事なポイントですか?」ということを知らないことにはおすすめのしようがないからです。



ですので私たちはいくつかの『カラクリ』を知ってほしいと考えています。

住宅ローンの選び方 その壱

「お客様にとっての何が重要なポイントなのかをしっかりと聞いてくれる業者(担当者)を選ぶ」ということ。




前提として、業者さんは「不動産の専門家」であって、「住宅ローンの専門家」ではありません。



もちろん中には、住宅ローンにも幅広く知識を持っていらっしゃる方もいるかと思います。


ただ多くの方は、住宅ローンのことについては専門外です。(銀行員などではないので)




だからこそ、「お客様にとって最適な住宅ローンの提案をするために、どんなことを優先して決めたいか」そのことを聞いてくれる業者さんや担当者さんを選ぶことが重要です。


(不動産を売りたい、という気持ちが強すぎて、住宅ローンは審査が通ればどこでもいい、と考えている担当者の方も中には実際いらっしゃいますので、、)

住宅ローンの選び方 その弐

「業者さんを通して申込みができる住宅ローンは、業者さんごとに違う」ということ。


金融機関は本当にたくさんあり、住宅ローンの商品は多種多様あります。



その中で、業者さんは日々の取引の中で利用できる金融機関や業務提携をしている金融機関というのをいくつか用意しています。


逆に言うと、その用意されている中からしかお客様は選べない、ということです。




実は、住宅ローンというのは「必ずしも業者さんを通してじゃないと申込めない」なんてことはありません。



お客様ご自身で申込みをすることも可能ですし、その場合はどこの金融機関の住宅ローンを選んでも基本的には問題はありません。



ただお客様ご自身で行うには、準備するものが多かったり、どこに申込みをすればいいか調べなくてはいけないので、「難しい」「時間がかかる」ということが主な理由で業者さんを通して申込みをすることが多いのかと思います。

また業者さんからしても、お客様に任せるより、日頃から取引のある金融機関で住宅ローンの手続きをしていただいた方が、その後の契約の段取り等がスムーズにまとめやすい、という理由も出てくるでしょう。



そしてその結果、その業者さんが用意した商品しか選べなくなってしまう、ということになります。




ではどうしたらいいのか。



業者さんには選択肢を多く用意してもらったうえで、「業者さんを通して申込む」か「ご自身で申し込む」のどちらかをお選びしていただくことが重要です。



あくまで「選択権はお客様にある」のです。



(取引がない金融機関でも、業者さんから申込むことはできなくないので、あくまでその担当者の方が頑張ってくれるかどうか、というのが実情ではありますが)

住宅ローンの選び方 その参

「その不動産を買うことだけにとらわれ過ぎない」ということ。




気に入ったお家が見つかった時というのは本当に嬉しいものです。


新しい生活のことや快適な環境で過ごすご家族のことを想像するのはすごく楽しいですよね。



だから早くこのお家を手に入れたい、という思いに焦って、この住宅ローンのことを軽く考えてはいけません。



融資を受ける金額はもちろん大きな金額ですし、何十年と長く借りて返済をしていかなくてはいけない、そして一度借りてしまうとそう簡単には借り換えたりすることは難しいものなのです。




だからこそ、ご家族様の現状だけではなく、これからのこともしっかりと考えたうえで決める必要があります。


・・・ただ実際、住宅ローンの審査が通らないとせっかく気に入った物件を他の方にとられてしまう、というケースもありますので、急いで決めなければいけない側面もあります。



そのためにも、必要な情報を素早く手に入れて、お客様ご自身に最適な商品が何なのかをしっかりと伝えてくれる業者さんや担当者の方を選ぶことが重要なのです。



気に入った物件を探す、ということからではなく、しっかりと信頼できる業者さんや担当者の方を先に見つける、という始め方でもいいのではないかなと私たちは考えています。


(業者さんからしたら、すぐに契約にならないお客様、という扱いをされてしまうところもあるかもしれませんので、それでも親身に相談を受けていただける方を選びましょう)

終わりにお伝えしたいこと。

私たちはまず、お客様のご希望やこれからのご家族との生活の中で、どんなことが一番重要なことですか?ということを確認させていただいてから、必要な商品のご提案をすることが大切だと考えています。




私たちは「ただ家を売りたい」会社ではありません。


お客様やご家族様が思い描く自分達らしい「暮らし」をご提案させていただく会社です。




実際、住宅ローンについて細かく書き出せば下記のことなどを諸々考えなければいけません。

  • 金利の種類 ⇒ 固定金利(全期間固定、期間限定固定)、変動金利、全期間固定金利+変動金利のミックス
  • 商品の種類 ⇒ メガバンク、地方銀行、ネット銀行、信用金庫、協同組合、労働金庫、フラット35、政策金融公庫、財形住宅金融などなど
  • 申込み方法  ⇒ 業者から持ち込み(使える金融機関はある程度決まっている) or 自分で持ち込み(どこでも可能)
  • 保険の種類 ⇒ それぞれの団体信用生命保険の保障内容や金額の違い
  • 支払い方法 ⇒ 元利均等払い or 元金均等払い
  • 審査基準等 ⇒ 金融機関によって広範囲で違いがあります
  • 諸費用等  ⇒ 事務手数料などは金融機関によって違います
  • 気になる銀行には全て審査を出してみればよいのか ⇒ 多く審査を出し過ぎると、審査上のデメリットがあるので、おすすめできません
  • その他各金融機関による確認事項などなど

全てを踏まえて、「完璧」なものは無いかもしれませんが、お客様にとって「より良い」ものは確実にあります。



そちらをぜひこの『カラクリ』を使っていただけると幸いです。




少しでもご不安なことや、これは本当に合っているのか?というご確認だけでも大丈夫なので、まずはお気軽に下記記載のお電話やLINE、WEBフォームからお問い合わせください。

お客様が少しでも笑顔になれる、そのために知っておいてほしい『カラクリ』をこれからもお届けさせていただきます。

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